花蓮県で列車が落石に衝突して脱線、けが人なし
台湾鉄路の花蓮県和平駅の南側で、4月10日午後9時10分頃に特急列車の普悠瑪(プユマ)号が線路上の落石に衝突し、先頭車両が脱線しました。乗客146人に怪我はありませんでした。一時運転見合わせとなりましたが、夜間に修復作業がおこなわれ翌日午前6時に復旧しました。
台鉄は、4月3日に発生した花蓮地震の影響による余震で、和平駅から和仁駅(花蓮県)の区間は制限速度60キロメートルに引き下げて運行していると説明。線路と山側道路の間には鋼鉄製の柵が設置されていますが、落石4つが柵を破って線路上に侵入していました。柵を強固にし、見回りを強化して安全確保に努めると述べています。
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台北市日本工商会(JCCI)と台湾日本人会が、4月3日に発生した花蓮地震の被災地へ100万台湾元(約477万円)を寄付したと発表しました。寄付金は、衛生福利部所轄の財団法人賑災基金会が開設している義援金専用口座へ振り込まれました。JCCIと台湾日本人会は、台湾は東日本大震災や能登半島地震など毎回温かい支援の手を差し伸べてくれており、今回の寄付で台湾の人たちへ感謝の意を伝えたいと表明しました。 福利
新北市の侯友宜市長が4月24日、4月3日に発生した花蓮地震の影響で被害のあった新北MRT環状線について、復旧に少なくとも1年以上かかる見通しであると述べました。 新北市捷運局によると、板新駅から橋和駅の区間で11か所の桁橋に3.5~92センチのズレや、レールに変形が生じており、専門家が原因を分析し、修復計画を検討しています。また復旧については、安全が確保されてから全線を復旧できると述べています。
4月23日未明に発生したマグニチュード6.0と6.3の地震により、花蓮市内で統帥大樓と花蓮富凱大飯店が傾いたと報じられてましたが、更に2棟の建物の倒壊が確認されました。倒壊したのは花蓮県吉安郷の廃工場と寿豊郷の民宿で、どちらも4月3日以降の調査で危険(赤紙)の認定を受けていました。 廃工場は倒壊により付近の民家2軒に影響が出ましたが、幸い負傷者はありませんでした。また、倒壊した民家も住人は既に退去